最終更新日 2023/09/20

ADL

ADLとは・・・

ADL(えーでぃーえる、activities of daily living)とは、自立した日常生活を送るのに必要な動作を指す。日常生活動作ともいう。
具体的には、着替え・食事・移動・排泄・入浴などの動作を指し、さまざまな評価法がある。


【評価の目的】
身体能力や日常生活レベルを測るために必要な指標である。
適切に評価をすることで、患者個々の能力に応じた自立を支援することができる。


【評価の方法】 
(1)Barthel Index
食事や着替えなどの日常生活の能力を10項目に分けて対象者の現在のADLの状態を把握する評価法。点数が高いほど自立度が高いことを示す。


(2)Katz Index
入浴、更衣、トイレの使用、移動、排尿・排便、食事といった6つの領域を、A~Gまでの7段階で判定する評価法。


(3)FIM
運動項目と認知項目の計18項目について、人の動作レベルを細かく評価し、適切な治療や訓練につながるように考えられた評価法。


【ADLとIADL】 
ADLには基本的日常生活動作(basic ADL:BADL〈狭義のADL〉)と手段的日常生活動作(instrumental ADL:IADL)の2つの概念がある。
BADLは身の回り動作(食事、更衣、整容、トイレ、入浴など)や移動動作を指し、IADLはBADLよりも複雑な動作(買い物、調整、洗濯、電話、薬の管理、財産管理、乗り物など)をいう。

 

 

【引用・参考文献】 
1)「参考1 健康指標の意義と算出方法」厚労省
2)「ADLの評価法」日本老年医学会

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