最終更新日 2019/09/02

内視鏡的乳頭切開術

内視鏡的乳頭切開術とは・・・

内視鏡的乳頭切開術(ないしきょうてきにゅうとうせっかいじゅつ、endoscopic papillotomy;EST)とは、内視鏡を用いて乳頭括約筋を切開する処置である。内視鏡的乳頭括約筋切除術ともいう。

具体的には、内視鏡を用いてドレナージチューブを十二指腸まで挿入し、切開用ナイフ(パピロトーム)で胆管の出口(乳頭括約筋)を切開して広げることにより、胆汁の流出を促す処置である1)

総胆管結石による胆管の通過障害や、良性乳頭狭窄の治療として行われる。

【合併症】
主な合併症には、切開による出血、急性膵炎、胆管炎などが挙げられる。

禁忌
出血傾向の患者、抗血栓薬内服中の患者、急性膵炎に罹患している患者は、本治療の適応外である2)

 

引用参考文献
1)“内視鏡的乳頭切開術(EST)について”.相澤病院.
2)良沢昭銘ほか. “日本消化器内視鏡学会雑誌EST診療ガイドライン”.J-STAGE.

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