最終更新日 2019/03/25

新生児室

新生児室とは・・・

新生児室(しんせいじしつ、newborn nursery;NBN)とは、分娩直後から退院まで、新生児のケアを行う部屋のことである。

新生児は体温調節機能や呼吸機能、免疫機能などさまざまな面で未熟なため、新生児室では医学的観察とともに、検査や治療が行われることもある。
特に近年では、低出生体重児や病児も預かる病院が増え、新生児室の中に新生児特定集中治療室(NICU)を備えている所もある。

新生児室で行う看護も多様で複雑化しているので、観察には十分な注意が必要である。

【主な観察点】
・体温や呼吸の確認
・心拍の聴診
・関節や皮膚の状態
黄疸の有無
・泣き方
・哺乳の様子
・見落としやすい背部の様子

【保育環境】
・湿度は50~60%、温度は24~26℃に保たれている。
・全身の色などが観察できるよう、夜間でも白色蛍光灯500ルクス以上の明るさが保たれている。
・新生児用のキャリーベッドの間隔は60cm以上あけられている。
・ベッドの汚れがないか、床など室内が清潔であるかなど、衛生的環境が保たれている。
・清潔保護区域であるため、医療従事者や面会者は入室時に手指衛生やマスクやガウン、帽子などの着用が必要である。

このように、病原体の持ち込みや拡散の予防に細心の注意が払われている。
 

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